2/2にNY ダウ平均がマイナス1500ドルという大暴落を記録しました。
複数の大手ニュースメディアによれば米国の金利上昇リスクを起点としてアルゴトレードによる連鎖反応で大暴落が起きたと伝えています。アメリカ発の暴落は日本の翌取引日2/6に日経平均は1,600円の下落を記録しました。
資産運用をしている人に取っては大変な1週間となったのではないでしょうか。
過去の大きな暴落に学ぶこと
日本企業の外国人持ち株比率は増え続けて昨年現在30%を越えています。アメリカを始め外国で暴落が起きれば日本にも波及するという構図は年々顕著になっていると言っていいでしょう。
ニューヨークで大きな下落が起きれば資金確保の為の売却や波及を嫌がって早めのロスカットに動く、という負の連鎖が起きやすくなっています。この変動をボラティリティと表現し、ボラティリティが大きくなっていると言われています。
回復までの期間
2008年9月にリーマンショックの破綻から始まった暴落は、下落率30%という数字もさることながら世界中への影響が注目されました。原因と波及範囲に目が行きがちですが、投資家の視点からすれば気になるのは「回復までの期間」でしょう。リーマンショックは、実は2010年11月には2008年4月の水準まで回復しています。その期間は2年半。
翌年の2011年は日本では東日本大震災の発生の影響で日経平均は暴落したもののNYはリーマンショック前以上のパフォーマンスになっています。
リーマンショックに限らず、2000~2002年のドットコムバブルも2005年に、2011年のアメリカ国債危機は2年で回復しています。
大暴落後の回復期間はせいぜい3年と考えて良いでしょう。
なぜ株価は回復するの?
単純に説明しようとすれば、現在先進国では通貨を発行している量が増えているから、となるでしょう。中央銀行がその国の経済発展のために現金を銀行を通じて供給、「マネーサプライ」と言います。アメリカは近年発行量を一部公表しなくなっていますが増加は続いていると言われています。日本も然り。
供給量が増えれば経済で流通する現金が増え、巡り巡って投資にも巡ってきます。世界全体の通貨は増えているので、暴落が起きても「待つ」ことで回復を期待できます。もちろん経済的な成長に投資をするので成長率が高い国ほど回復期間が短いでしょう。
お金が発行され続ける=世界経済は成長しつづけているから株価は回復する、と捉えていいでしょう。
ピンチはチャンス
暴落中は黙って投資を継続し続けます。株価が下がっていると気分が滅入ってきますが、逆に言えば安く買えるチャンス。回復する時期はほぼ間違いなくやってくるので、下がっているときほどワクワクしながら経済的成長が期待できるところに投資、です。
まとめ
世界経済は成長している
過去から考えると大きな暴落が回復するのにかかる期間は三年
ピンチはチャンス、三年の間にコツコツと投資を続ける
というわけで、気にせず複利商品を中心に積立てて行きます。