資産運用

ロボアドバイザーという選択肢 (2018年版)

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昨年から証券会社や銀行、ベンチャー企業から一気にサービスリリースされはじめたロボアドバイザー。

資産運用って面倒くさい、覚えることが沢山でハードルが高い、なんて抵抗感がある人が一歩踏み出す選択肢の一つとしていいですよね。

ロボアドバイザーって何?

資産運用では通常は投資信託、債券、株式、ETF、REIT、不動産を組み合わせて運用していきます。
自分で勉強して自分で運用できれば手数料は無料です。
しかしながら、会社員、公務員、自営業など本業があって時間が捻出できない場合は誰かにお願いしたくなりますよね。

資産運用をお任せするのが専門家(=人)の場合はファンドラップと言います。

人手はなく、自動でお任せしたい場合がロボット、ロボアドバイザーという訳です。

お金を入れて、増えたお金が出てくる(もちろん運用に成功した場合ですよ)自動販売機のようなものですね。

ロボアドバイザーの運用対象は?

今のところ投資信託、ETFとほぼ同じ仕組みで、株式や債券への投資に限られています。

後述しますが、組み入れ銘柄の取得/信託報酬などの維持コストが高いとロボアドバイザー自体の手数料を捻出しにくくなるというジレンマがあるため、外国のインデックスファンド/ETFを選択するパターンが多いようです。

どこが扱っているの?

メジャーなロボアドバイザーサービスを列挙してみました。
ロボアドバイザー自体の明確な定義はなく、運用をコンピュータに一任できるという意図で使っているため、各社微妙に特徴が異なります。

ロボアドバイザー自体の性能を売りたいところは手数料を取っています。

運用手数料(年率) トータルコスト(年率) 投資対象
THEO 1.00% 1.0%+ETFの委託手数料 海外インデックスETF
WealthNavi 1.00% 1.0%+ETFの委託手数料 海外インデックスETF
楽ラップ 0.702%未満 0.99%未満 国内外株式債券インデックスファンド、REIT
FOIO 0.5%+税 ETF,個別株式銘柄
MSV LIFE 0.65% 0.99%未満 海外インデックスETF
FundRobo 0% ETF委託手数料 海外インデックスETF
PORTSTAR 0% ETF委託手数料 海外インデックスETF
投信工房 0% 投信信託報酬 投資信託
SMART FOLIO 0% 投信信託報酬 投資信託

※上記は自力で調べたもので他にもあると思います。

ロボアドバイザーから投資信託/ETFに誘導する会社はロボアドバイザーの手数料をゼロにして信託報酬が収益源になっています。

ロボアドバイザーのメリットは?

ズバリ2つ、自分で全て勉強しなくても資産運用を始められることと、運用途中のリバランスで利益確定しないため税コストが途中で入らないことでしょう。

特に前者の資産運用の知識に関してはロボアドバイザー自体が黎明期であるためか各社の投資対象がインデックスファンド/ETFのみとなっているため勉強コストがあまりかかりませんが、その勉強自体が行われてない日本では投資人口を増やすのに一役買ってくれそうですよね。

ここはOne Tap Buyに通ずるものがあります。

ロボアドバイザーのデメリットは?

過去の銘柄の実績から商品の選定をしてるため、特にここ7,8年は誰が何をやってもほぼ利益が出るというデータが元になっているはずです。

ベア型の商品を選定対象に組み入れているロボアドバイザーは見られなかったので、市場が弱気な場面で運用成績を出していけるのか未知数であるところでしょう。

今年の2月の暴落時の挙動で損失を出しているロボアドバイザーもちらほら。

まとめ

ロボアドバイザーは資産運用をこれから始めるという意味ではとても画期的。

投資対象は投信/ETFにほぼ限られているので自分でやろうと思えばできてしまう。

市場が弱気な場面では挙動が未知数。

使い始めるなら少額におさえておくのが良いでしょう。

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