週末に妻が自動車をぶつけてしまいました。
相手は人ではなく物にぶつかっただけだったのが幸いです。
更に、免責ゼロ特約と対物超過修理費用特約の組み合わせで全額補償されるため自己負担ゼロで済みました。
妻は運転が苦手で過去に自動車衝突2回、自損2回、高速道路に誤って侵入1回。
自動車保険20等級は遥か彼方です。
最近は自動車を所有しない方も増えていますが、自動車保険の知識があるといざというとき便利なのでまとめてみました。
自動車保険の種類
自動車保険には大きく分けて自賠責保険と任意保険の2種類があります。
自賠責保険への加入は義務になっていますので、自動車ほ所有する場合は必ず契約しなくてはいけません。
損害賠償の責任を負ったときに支払われる保険金は、被害者1名ごとに限度額が定められていて、死亡の場合は最高3,000万円、傷害の場合は最高120万円支払われます。
カバー範囲は「相手の死亡、怪我」です。自分自身と物損は対象外です。
任意保険は、相手の怪我や死亡への自賠責保険で賄うことができない金額以上の損害を与えてしまった場合に支払や自分自身の怪我、物損を賄うためのものです。
言葉通り必須ではありませんので加入しなくても大丈夫ですが、事故が起きたときは大抵同時に損害がでるので加入したほうがいいでしょう。
カバー範囲は対人、対物、人身傷害補償、搭乗者傷害、車両補償などです。
任意保険の種類
任意保険には窓口で販売されるものとインターネットで販売されるものの2種類があります。
前者は代理店型、後者はダイレクト型と呼ばれています。
インターネットで販売されるダイレクト型保険の方が営業員や支店のコストが無い分 価格が安いのですが、事故が起きたり保険の特約の見直しをする場合にある程度自分で調べて判断する必要があります。
ダイレクト保険を契約したい場合は、少くとも契約内容や特約の内容(用語)を読んで理解できるレベルの知識は必要と言えるでしょう。
読んで理解が難しいと思ったら代理店型を契約したほうがいざというときに安心です。
私はダイレクト型です。
任意保険の保証範囲
簡単に整理するとこのような表になります。
任意保険の内容は大きく3つ、相手に対する補償、自分と搭乗者への補償、自分の車への補償です。
任意保険はいくつかの保険を組み合わせでできていて、特にダイレクト保険では補償の範囲や補償額を調整できるようになっています。
相手に対する補償 | 自分と登場者への補償 | 自分の車への補償 | |
自賠責保険 | 死亡 3,000万円まで 障害 120万円まで 後遺症 3,000万円まで 重度障害 4,000万円まで |
なし | なし |
任意保険 | 対人賠償保険 対物賠償保険 |
人身傷害保険 人身傷害定額払保険 登場者障害保険 自損事故保険 無保険車障害保険 |
車両保険 |
妻が今回起こした事故では自損事故で車に傷がつきましたので、自分の車への補償「車両保険」が対象になります。
任意保険の契約の種類によって車両保険をゼロにすることもできるのですが、ゼロの場合は保険が全くつかえないことになってしまいます。
我が家の場合は手厚い保険が必要です(涙)
車両保険の免責金額
自己負担に上限を設けることができるのが「免責金額」です。
ダイレクト保険だと0、5万円、10万円のように設定することができて、万一事故が発生した場合に設定金額を自己負担し、それ以上の金額は保険会社が支払ってくれます。
自己負担の金額を上げれば保険契約金額を下げることができます。
また、1年間の契約内で2回目以降の事故が発生した場合の補償額も設定することができ、その場合は
0-5万円、5万円-10万円のように1回目-2回目以降のように表記します。
ただし、免責金額は自己負担の上限ではあるものの、車両保険以上の修理費が発生した場合は自己負担が発生しますので注意が必要です。
車両保険の落とし穴
自動車を修理に出したときに車両保険でカバーできるのは自動車の評価額に応じて設定されてしまいます。
評価額とは、具体的には減価償却です。
2020年代で言えば、自動車は壊れにくいので10年経っても大きな故障も起きずに乗り続けられるモデルは沢山あるといえるでしょう。
一方で、会計上の減価償却を基本に車両の価値は経年で減らされてしまい、十分な車両保険を設定できなくなってしまいます。
ここで問題になるのは「車両の設定金額以上の金額が補償されない」というルールです、
車両保険の設定額が低い場合、もしも修理費が高くなってしまうと自己負担が必要になってしまうのです。
例えば、8年経過した自動車の車両保険が80万円だった場合、修理費が100万円だと20万円を自己負担しなくてはいけなくなります。
自動車を使い続けると、事故の修理費用を保険で賄えなくなってしまうのです。
解決方法
すべての保険会社にあるわけではありませんが、保険会社によって「車両全損修理時特約」「対物超過修理費用特約」のように車両保険の金額以上の修理費が発生した場合でも修理費が全額負担してもらえる特約があります。
最近はインフレで部品代や人件費の高騰で修理費用が上昇していますのでこの特約がある保険会社を選ぶといいでしょう。
特に気に入った車に長く乗りたい場合は償却によって車両保険が下がってしまうのでこの特約は必須と言えるでしょう。
まとめ
交通事故、自損事故は起きないことに越したことはありませんが、
事故を起こしやすい、万一に備えたい場合は任意保険でカバーしておきましょう。
- 自賠責保険は相手への補償でしかない、昨今裁判での怪我や死亡への補償金額は上昇しているので任意保険は極力入る
- 自動車に長く乗ると原価償却で車両保険が下がってしまう、対策として車両保険以上の修理費をカバーできる保険会社と契約する
資産運用には余計な出費は避けたいので、対策をしておきましょう。
皆様の資産運用のお役に立てば幸いです。