資産形成の基本
資産を増やそう!と考えた場合、一番大切なことは何でしょう?
資産運用歴が長い方とお話しすると総じて共通することは「減らさないことだ」と言われました。
その理由は、給与所得で損失をカバーできる金額で運用している間であれば再投資で損失を補填できるのですが、将来運用額が大きくなった時に給与額以上の損失を出してしまうような自体にならないために、「減らさない技術」を磨きなさいと言うことです。そして、仮に致命傷レベルの大幅な損失を出したとしても、価格が数年でもどるよう、復活できるバックアップの仕掛けを作るそうです。
なるほど、資産家が資産家でい続けられるためには大きな市場の変動で一発退場にならないことが重要なんですね。
減らさない技術について、頂いたアドバイスを元に考えて行きたいと思います。屁理屈かも知れませんが、資産を増やす近道はとにかく手持ちの資産減らさないこと。
減らさない技術を磨きに磨いてリスクを減らせるようになることだと思います。
分散って何?
減らさない技術の初歩の初歩、分散についてです。
分散とは、言葉通り散らして一点集中させないことです。
資産運用における分散には、国の分散、投資先の分散、時間の分散、通貨の分散など、分散させられる要素が沢山ありますよね。
なぜ分散するの?
伸びそうな企業の株式や集中投資して、数十%のリターンを得る。とても魅力的なお話しだし、きっと周囲で資産運用をしてる人でとても多いパターンではないでしょうか。
投資においてリターンとはリスクと同じ意味です。大きなリターンを得られるということは、それだけリスクを負っているということなんですね。数十%のリターンが得られるという一方で、数十%の下落もあり得るということです。
冒頭の「減らさない技術」を実現するために投資のタイミング=時間の分散と銘柄=投資先の分散について整理したいと思います。
時間の分散
資産運用を始めようと考えると、いつから投資したらいいのかとても迷いますよね。
今なら北朝鮮のリスクがあって、有事の暴落を心配して待ってしまうのか、有事が起きても短期間で収束すると考えて構わずとうしするのか。人によって世界情勢の理解の仕方は様々ですよね。
図はここ5年間の日経平均225です。例えばAのタイミングで投資した場合と、Bのタイミングで投資した場合、明らかにBのタイミングの方が多くの利益を得られますよね。Aのタイミングで投資していたら、今年になってようやくプラスになりました、でしょう。
誰も適正なタイミングなんてわかりません。
じゃあ、資産運用っていつはじめたらいいのか判断できない。
そうですよね。
そんな時は「ドルコスト平均法」で分散して買います。「知ってる人からすると何を今更」、ですが我慢できずに購入計画を崩してしまう人を何人も見てきました。
ドルコスト平均法は有名すぎるくらい有名ですのでここでは仕組み自体の説明は敢えてしません。
身につけたい技術としては、中長期で考えて投資計画を立てる癖がつくことと精神的に安定して何が起きても狼狽しにくくなることがメリットだと思います。
投資先の分散
高いインカムゲインを狙って値動きの激しい投資をするのは負けない資産運用では御法度。なるべく価格が落ちない金融商品、銘柄を、いくつも分散して投資して全体の合計でプラスにするという考え方です。いわゆる「卵は同じ籠に盛るな」です。
なるべく異なる分野で、何種類もの、上昇確率が高い銘柄を分散して購入します。とにかく中長期で右肩上がり、これからも伸びる銘柄を小分けにして買っていきます。
でも個人で分散しようとすると大変です。そんな時、プロが銘柄を選んで運用してくれる投資信託、ETFのような商品です。将来伸びそうな銘柄を選んで、時々銘柄を変更してくれます。
投資信託であれば目論見書に組み入れている銘柄の説明があるのでプロの目利きを勉強するにはとても良い教科書になります。特に成績の良い商品は要チェック。
最近だと銘柄を自動で分散してくれるロボアドを利用するのも手だと思います。アメリカのETFや投信、債券をバランス良く選んでくれるので、実際に購入するかどうかはさておき(失礼)、無料診断のシミュレーションで選ばれた商品を参考にするとバランスの考え方がわかってくるのではないでしょうか。私はロボアドの設定でETFのバランスの取り方を勉強しました。結果として両方口座を開きましたが。
とにかく集中させない=大きなダメージを受けないようにしましょう。
まとめ
資産運用を手堅く進めるなら
- 中長期で計画を立てて
- 時間を分散して投資する
- 投資先も成長が期待できる商品を複数分散させる
一度に大きな損失を被らないよう手堅く手堅く損失リスクを下げて、期待通りの資産まで増やしていきましょう!