投資詐欺は何十年、何百年も前から存在しているのに、騙す方も騙される方も一向になくなりませんね。
なぜでしょうか?
理由は、形をいろいろな変えてわからなくしているからです。
でもその型は5つしかありませんので知識として知っていれば多くの投資詐欺に引っかからなくなります。
そもそも投資詐欺とは何か?
投資詐欺は、老若男女問わず誰にでも起こりうる、いわゆる「向こうからやってくる美味しい設け話」です。
誰でも被害者になる可能性がありますが、投資詐欺のパターンはほぼ決まっているので知識があれば防ぐことができます。
被害者が大切なお金を失うのと同時に、加害者は不正に得た資金を元により大規模に投資詐欺を広げて被害者を増やすリスクがあります。
投資詐欺の代表的なパターン
投資詐欺は相手を騙すために巧妙にアレンジされているものの、基本的なパターンは多くありません。
殆どは次の5つに分類されます。
- ソーシャルエンジニアリング詐欺
信頼できる人物を装って個人情報や金銭のやり取りをさせることで、金融機関のID/パスワードを取得して銀行口座にアクセスしたり、金銭を送金させたりします。国税庁の職員、銀行の担当者、あるいは友人や家族であるかのように装うこともあります
振り込め詐欺や、身内を装った電話が手口です。 - マルチ商法/ネットワークビジネス/ネズミ講
投資家に新しい投資家を勧誘させ、得た資金を上位の投資家に利益の一部を還元します。
市場の動きに関係なく確実に儲かる、通常の金融商品よりはるかに高い利回りで、長期間/あるいはほぼ出金できない制約が課されていることが殆どです。仲の良かった親族や友人が騙されて勧誘者になっていることがあるため気をつけましょう。 - ポンジ・スキーム
マルチ商法同様に、投資家に新しい投資家を勧誘させ、得た資金を切り崩して、投資家に高い利回りととして還元します。
新しい詐欺被害者から得たお金が分配金として支払われ、最後は破綻しますが、こちらも仲の良かった親族や友人が騙されて勧誘者になっていることがあるため気をつけましょう。 - チャリティー詐欺。慈善活動のために資金を集めていると主張し、実際には集めた寄付を団体に送金しない、活動自体をしていない詐欺です。t天災や大きな事故の後など、募金された時に紛れて活動しています。
- 当選/還付金詐欺
偽の宝くじや懸賞に当選、税金の還付金があると伝え、賞金を受け取るために口座のID/パスワードを盗んだり追加の手数料を要求してきます。覚えのない懸賞に当選したり、賞金を受け取るためにお金を支払わなければならないと伝えてきたら詐欺の可能性があると考えましょう。
更に加えて、最近では1~5と組み合わせて「劇場型」で巧妙に騙してきます。劇場型とは複数人グループで騙す役割を決めて、徐々に相手に信じ込ませる手法です。早く契約するように煽り、けしかけ、日本の将来は暗いので資金を増やす必要がある、人数が限られている、限定でなくなる、などと恐怖心や焦燥感のように負の感情に訴えてきます。高いお金を払うときは冷静な時にしましょう。
投資詐欺に騙されないために
大抵の場合、騙されてしまうと被害が大きく失った資金を取り戻すことはほぼ不可能です。
最善の策は、知識が無いうちは金融庁が認めた金融商品以外に手を出さない、1-6のいずれかに当てはまってないか自分で評価することを基本動作にすることです。
事業者や慈善団体の登録が本当にあるか?代表者のフルネーム、経歴は正しいか?実際に存在するか?
記載されている電話番号以外の電話で本当に存在するか確認してみる。
最近なら、Google Mapなどで良い口コミがされているか?
お金を動かす前に、必ずできる限りのチェックをしましょう。
何よりもまず知ることは、
「簡単 に儲かる話は絶対に向こうからはやってこない」ということです。
例外はありません。
大切なお金を失わないために、知識として身につけておきましょう。